<由緒> 当社は『風土記稿』に「蕎高明神社 村の鎮守なり、祭神は龍神、密蔵院持、 末社 八大龍王 稲荷 疱瘡神 庵 大日を安ず、密蔵院より庵主を置けり」とある。 この文中に見える祭神の龍神は、水神信仰による祭祀をうかがわせる。 また、密蔵院については末寺四か寺、門徒寺一二か寺を支配した 大寺であったことを載せている。二郷半領に鎮座する蕎高神社を同書に拾うと、 当社のほかに保村と高富村に各一社があり、いずれも密蔵院支配下の寺が 管理していることから、蕎高神社の勧請に密蔵院がかかわっていたことが推察できる。 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より |
子安稲荷 天神 山王 富士浅間大神 八大龍王 水神 庚申 平成7年(1995)建立 炎尾形狛犬 |
<参拝メモ> 先に参拝した高富の蕎高神社南400bほどのところに鎮座している。 蕎高神社という、同名の神社が至近のところに鎮座しているので、 珍しさに惹かれて参拝したのであるが、由緒を見ると、密蔵院という寺が 関わっていたということが判り、納得した。 龍神が祭神ということなので、近くを流れる中川の水難よけという意味で 創祀されたのであろう。 (駐車スペースあり) |