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稲乃比売神社
いなのひめじんじゃ


 ご祭神
・稲乃比売命(いなのひめのみこと)

 
 鎮座地 寄居町鉢形2336
 参拝日  2014.4.08

<由緒>

当地一帯は、『和名抄』に載る男衾郡八郷の内の「榎津郷(えなつごう」に
比定される地で、渡来系民族「壬生吉志」氏の在所であった。
当社はこの榎津郷に祀られた『延喜式神名帳』登載の「稲乃売神社」であると伝える。
「地理志料」では、「稲乃売神」と『三代実録』貞観六年(875)十二月の名に載る
「稲娶(いなづめ)神」が同神で、更にこの「稲娶」の音と旧郷名「榎津」の音が通じることから、
当地に稲乃売神社が祀られたと推測している。
古代の祭祀は、『類聚三代格』の貞和八年(841)五月条に「男衾郡榎津郷戸主
外従八位壬生吉志福正」とあることから、壬生吉志氏が行った可能性がある。
恐らくこの時期、福正が当社に関与し、豊穣をまたらす稲霊を祀り、郷民の
安泰を願ったのであろう。
社名は、恐らく氷川信仰の流布により「氷川社」に変更されたものと推測され、
これが幕末まで続いたが、時流により明治初年、旧社名の「稲乃売神社」に復した。
ちなみに、社蔵の宝暦七年(1757)の社号額には「氷川大明神」と刻まれている。

「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より















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三峰 市杵島 天神 疱瘡 稲荷



<参拝メモ>

鉢形城址南東に鎮座している。
周囲は長閑な田園が広がっている。
社殿内に安置された本殿は小さいが、彫刻が見事だった。

(駐車スペースあり)





   
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