<由緒> 上根は周囲よりやや高い所に位置している。 その地名は「根」が台地の意であることから、地形にちなんだものであろう。 当社は、地内の中央部に当たる字本郷に鎮座している。 その創建については明らかでないが、『風土記稿』に「天神社大性寺持」と記されるように、 元来は天神社と称していた。このことは、本殿に安置されている菅原道真公座像や、 明和五年(1768)の本殿棟札に見える「天満大自在天神宮」の墨書などからも うかがうことができる。 『明細帳』によれば、明治八年八月に村社となり、同四十一年十月大字上根字出口の 稲荷社、字宮前の神明社、字本郷の八坂社を合祀し、更に大正二年四月には 大字田島字奈花郷の稲荷社を合祀して社名を上根神社と改めた。 なお、「降雹被害之記」には、大正六年六月二十九日午後三時ごろ、 上州の赤城山と榛名山方面から黒雲がわき起こり、境内に二〇分間、 約五、六百匁以上の大きな雹が降り、当社が大破したため、 翌年氏子から寄付を募り、修繕を行ったとの記事が載せられている。 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より |
------------------------- ------------------------- 昭和20年代建立 炎尾形狛犬 ------------------------- 昭和9年建立 神使牛 ------------------------- |