越谷市・女帝神社>埼玉の神社>古社巡拝録
女帝神社 にょていじんじゃ |
ご神紋 |
|
ご祭神 | ・伊弉冉命(いざなみのみこと) ・神功皇后(じんぐうこうごう) |
|
鎮座地 | 埼玉県越谷市平方25−1 | |
参拝日 | 2015.1.14 |
<由緒> 口碑によれば、当社は往古から平方村南の里鎮守として祀られてきた神社であるといい、 伊弉冉命と、神功皇后の二柱が祭神である。 その霊験あって、祖先より氏子の生活や健康は、他の地に比して豊かであったが、 社格が無格社であったため、明治四十五年七月五日、政府の合祀政策に従がって 村社の浅間神社に合併されることとなった。氏子らは本意ではなかったが、 時の流れには逆らいきれず、やむなく神体の石像は人力車に乗せて浅間神社へ運び、 境内はさつまいも畑にすることと決まったため、立派な本殿は白鳥鴻一家の裏山に運んで 朽ちるに任せ、拝殿は移設して消防器具置場とした。 ところが、この合祀の後、氏子の間にはどういうわけか夭折する婦人や経済的に 悲運に見舞われる家が多くなった。一方、合祀した浅間神社も大正六年十月一日に 火災を起こして全焼し、当社の神体も台座だけが残るという状況であった。 そのため、「これは神の思し召しにかなわぬ事ぞ」と、氏子一同協議の結果、 旧社地に仮宮を作り、昭和八年四月十日に浅間神社から焼け残った神体の台座を奉還した こうして女帝神社は再興され、氏子の生活も合祀前のような状態に戻った。 更に、昭和四十二年十二月二十五日には、氏子の念願であった 社殿の再建も果たすことができた。 (埼玉の神社 埼玉県神社庁より) |