荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂である。天変地異を引き起こし、 病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働きである。 神の祟りは荒魂の表れである。それに対し和魂は、雨や日光の恵みなど、 神の優しく平和的な側面である。神の加護は和魂の表れである。
荒魂と和魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れであり、 実際別の神名が与えられたり、皇大神宮の正宮と荒祭宮といったように、 別に祀られていたりすることもある。 人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、 儀式や祭を行ってきた。この神の御魂の極端な二面性が、 神道の信仰の源となっている。また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出す エネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である 新魂(あらたま、あらみたま)とも通じるとされている。 (wikipedia)より引用