行田市樋上・天神社>埼玉の神社>古社巡拝録

樋上・天神社
ひのうえ  てんじんしゃ
 
 ご祭神 

 鎮座地 埼玉県行田市樋上187
 参拝日 2015.12.01

<由緒>

社記に「慶長十三申年十二月本村検地二天神前或ハ天神後、天神キワト載セタり
然レバコレ以前ノ勧請ナルべシ」とある。
また、口碑に「樋上天神社は、寛永年中家数も少なかった氏子が厚い信仰心から、
高いお金を出し合って造ったもの」とあり、昭和五二年に本殿覆屋の屋根替えをした時、
寛永と宝暦の年紀がある棟札が見つかった。
『風土記稿』に「天神社 村内の鎮守なり、宝珠院持」とあり、真言宗宝珠院が
別当であったことが知られる。
本殿の床板は張られていない。これは当地が日光街道の裏街道に当たり
博徒の往来が多く、氏子もこの影響を受け当社に集まっては博打をした名残である。
本殿は手入れを受けた時の逃走用抜け穴の入口であった。
弊芯を失った金幣が、穴の上に一枚の板を置いて祀ってある。
本殿前に置かれた石製の牛像一対は「享和元年酉五月吉日」の銘があり、佳作である。
境内社に、大己貴命を祀ると伝えられる松社と、少彦名命を祀るという梅社があるが
由緒は不明である。


「埼玉の神社 埼玉県神社庁」より












本殿前神使石像
享和元年(1801)酉五月吉日


梅社(少彦名命)                松社〈大己貴命)


<参拝メモ>

行田市西部、鴻巣市と熊谷市を結ぶ熊谷バイパス沿いに鎮座している。

(駐車スペース有)



     
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