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天沼神社
あまぬまじんじゃ

 神紋 右三つ巴
 ご祭神
・伊弉諾命(いざなぎのみこと)
・伊弉冉命(いざなみのみこと)
・天照大御神(あまてらすおおみか

 
 鎮座地 さいたま市大宮区天沼町1−394
 参拝日  2013.7.19

<由緒>

創始は、中世修験の活動により紀州熊野大社の分霊を当地に
祀ったことによると伝える。

『明細帳』によると、明治四十年五月、大字上天沼字熊野耕地の
無格社神明社、同境内社疱瘡社・稲荷社、同字無格社石神社・同五条天神社
・同宗方神社、字天神耕地の無格社天神社・同愛宕社、大字下天沼字八幡耕地の
村社八幡神社、字浅間耕地」の無格社浅間神社・同境内社疱瘡社を
合祀し、同四十一年七月、熊野神社の社号を村名を冠した
天沼神社に改称した

「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より















石神社                       

石神社は、初め大字上天沼字熊野耕地の「御杓文字山」に祀られていたが、
明治四十年に合祀された。社殿は石祠で、「延亨四卯年(1747)四月
明治十二卯年四月再建」と刻まれ、社前には多数のお杓文字が奉納されている。
これはその昔、天沼村の弥平衛の子供がクチムキ(百日咳)にかかり治らなかったので、
石神社に病気平癒祈願をしたところ、枕元へ金の龍が杓文字を持って現れ、
二十一日間日参すれば病は治ると言った。
弥平衛は、この言葉を信じ、懸命に祈願すると不思議にも子供が全快したので、
御礼に杓文字を奉納したと伝える。現在でも咳の止まらない子供を持つ親は、
石神社に祈願し、奉納してある杓文字を一つ借用して帰り、
ご飯をこの杓文字でよそって食べる。
咳が止まればこれを返すが、御礼に新しい杓文字を付けて
奉納する習いとなっている。






<参拝メモ>

かっては、見沼の斜面林の中に鎮座していたと思はれるが
現在では周囲はすっかり住宅街になっている。
石神社と彫られた石祠の前に、古びた杓文字が添えられていたので
何かな?と思ってはいたのだが、帰って調べてみると
その謂れが判った。
何気なく建っている石祠にも、人々の厚い信仰が
篭められていたのだ。
境内の楠の老木が見事だった。


(駐車スペースあり)





   
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